穂乃果はアイドル
ラブライブ!を一気見して思うこと
ラブライブ!は最初から最後まで一貫して、穂乃果が「やりたいからやる!」お話だったんだなぁと。
そしてその穂乃果の「やりたい!」はただのわがままだけに終わらずに、みんなを新しいステージに連れて行って、幸せにしてくれる。ことりや海未はそれを知っているから、ついていく。みんなもそれを知ったから、ついていく。
2年生3人の妙
しかし、穂乃果の「やりたい!」は危うさがあって、全部自分でやりたいことができるわけでは無い。間違いもするし、自分一人できないこともやろうとする。ことりと海未は、その危うさを知っているからこそ、穂乃果が本当にやりたいことが全力でできるようにサポートする。主に海未はブレーキとして。ことりは2人の間の舵取りとして。やることも分担して。そうやってバランスが取れて3人が上手く進んでいた。
9話以降、穂乃果のサポートを絵里がやるようになったけれど、絵里はここらへんの穂乃果の危うさ・3人の関係性、というのはちゃんとまだ理解し切れていなかったと思う。
絵里はその直前、穂乃果に強烈に救われている。だから穂乃果のやりたいようにさせることが一番良いはずだ、と信じきっている(恐らく他のみんなも)。だから絵里は穂乃果を全肯定して、ブレーキはふまなかった。
そして物語の後半へ
そして偶然か必然か、徐々に穂乃果がバランスを崩していく。「やりたいからやる!」で始めたアイドル活動が、徐々に「学校を救うため」「ラブライブ!に出場するため」とぶれていく。目的がすり替わり、やりたい!からやらなきゃ!に変わっていく。穂乃果一人でできないことをやろうとしてしまう。
でも、海未とことりが留学の件で穂乃果が危うい状態になったことに気づけない。絵里もみんなも気づけない。
そして危ういまま進んでしまい、11話で失敗する。
12話で「学校を救うため」「ラブライブ!に出場するため」のどちらも失い、海未とことりにも裏切られる(穂乃果視点)。そりゃまぁ、いくら穂乃果でも堕ちるのは必然ですね。
13話は今まで穂乃果に救われたみんなが「やりたいからやる!」を思い出させ、海未ちゃんが「おまえはそれでいいんだ」という話。そして穂乃果はまた走り始める。「やりたいから!」
穂乃果ってみんなにとってなんなんだろう?
絶対的センター?リーダー?
私は穂乃果こそが「真のアイドル」なんじゃないかな、と思っています。
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というわけで縁が有り『「ラブライブ!」完結記念語りつくし会 をやってきた』
に参加させていただきました。全話を一気に観て色々気づけたことがあったのですが、うまく話がまとまらなかったり(耳の調子が悪かったり)であまり話に参加できていなかったこともあり、ちょっと書き連ねてみました。
「ラブライブ!はにこにーの物語なんだ!」ということも強く思っていてそっちの話もしたいんですが、それは別の機会に。